kumowasukidesuka.hatenablog.com
先日の予告通り
コントラバス整備の
詳細を投稿します
今回はエンドピンの修正です
普通の状態であれば
メンテナンスは不要な部位ですが
弦の張力により
エンドピンが根元から
前方に倒れております
本体側の穴は前方に１ｍｍ程度削れており
長穴になっていたので
弦を緩めて張力から解放されると
エンドピンは簡単に外れてしまいました
本体から取り外したエンドピン
挿入部がテーパーになっております
厚さ０．５ｍｍの鉄板
通称『シム板』を用意しました
金切りバサミで切って加工します
仮組の結果こんな形状になりました
この時はシム板を２枚噛ましましたが
後日０．３ｍｍを一枚追加しました
シム板を噛ましたエンドピンを
プラスチックハンマーで叩き込む
結構きつい嵌め具合だったので
２次災害が心配でした（汗）
査定評価額０円以下の楽器とはいえ
とどめを刺すは流石にヘコみます（笑）
因みにエンドピンを叩き込む際
魂柱が倒れ外れてしまいました
表板にかかる弦の張力を
内部で支えると共に
裏板に音の振動を伝える大切な部品で
これが無い状態で弦を張ると
楽器が壊れてしまいます
立てる作業は職人の領域ですが
これは自分で対処しました
詳細は改めて投稿します
シム板を入れる位置等を工夫しましたが
どうしても真っ直ぐにはならず
後から見ると少し右側に倒れています
それでも前方の倒れについては
だいぶ改善されました
組立精度的には安定したので
当面はこれで良しとします
御訪問の皆様
今日も一日お疲れ様でした
佳い週末をお過ごし下さい🐕🔧
