☆ジャンク商品の購入分解修理は自己責任です。
以下の作業は機器に致命的な損傷を与える恐れがあります。
台風の接近に伴い、
本日は以前ジャンクで購入した、
ズームレンズの分解清掃を行いました。
CANON EF 22-55mm 1:4-5.6 USM
数カ月前にカメラのキタムラで購入した、
ジャンク品扱いのレンズです。
動作は正常ですが、
レンズ中玉付近に曇りがあり、
たしか税込500円だったと思います。
カメラに装着してファインダーを覗くと、
薄っすら霧がかかったような感じで、
実用品とするには難ありの状態です。
先ずは前玉を外して清掃。
側面3本のネジを外して逆さまにすると、
簡単に外れます。
しかし前玉に目立つ曇りは見当たらないので、
とりあえず前玉は清掃後元通りに組立てます。
マウント側はプラスチックカバーの隙間に、
マイナスの精密ドライバーを差し込んで、
画像のように起こしてやると、
簡単に外せました。
金具を止めている計4本のネジを外します。
金具は引き抜いて外せますが、
外せない場合このままでも大丈夫です。
(この後の工程でマウントごと抜けます)
ズームリングのラバーは指で側面をつまむ様にすると隙間が出来るので、
隙間にドライバー等を差し込んで回しながらレンズ前方に外します。
側面には真鍮カラー付きのネジが3本あるので外します。
マウント側を外すとヒゲ形状の端子金具が見えます。
ネジ1本で止まっているのですが、
この部品に中玉が当たって抜けないので、
外すと中玉をユニットごと引き抜くことが出来ます。
この部品は再組立で元通りの位置にしないと、
絞り値が正規の数値を表示しなくなるので、
(テストでは最小絞り値4.0のはずが5.6と表示されていました…)
組立後のテストで最小絞り値にならない場合は、
ネジを緩めて位置の調整をします。
今回の傾向だと、
金具を内側にズラして固定すると、
正規の絞り値を表示するようになりました。
そんなシビアな調整ではないので、
あまり心配しなくても大丈夫なレベルでした。
引き抜く前に中玉の位置関係を撮影しておくと、
再組立で悩まずに済みます。
(私は少し悩みました…)
ヒゲ端子の対角側に白い棒状の部品があり、
マウント側に相手となる筒状の部分があるので、
この位置関係も確認しておくと良いです。
中玉ユニットは画像側のネジ3本を外すと分解できます。
反対側の面にはフレキシブル配線が溝に嵌って固定されているので。
ピンセット等で斜めらせたりしながら外してユニットを分割します。
ユニットを分割した状態です。
レンズクリーナー液を少量クリーニングペーパー浸み込ませて、
レンズを清掃しました。
組立は逆の手順で問題無く組めると思いますが、
フレキシブル配線にストレスを与えない点は注意が必要です。
フレキシブル配線を基盤から引き抜くことも可能みたいですが、
逆に壊しそうな予感がしたので、
基板から外さずに作業しました。
少し奥まった部分は十分に清掃できませんでしたが、
実用レベル程度のコンディションには出来たかと思います。
欲を出して再度分解清掃した結果、
思わぬトラブルを誘発して破壊に至ることも、
ジャンク品の分解修理および清掃では珍しくないので、
この状態で納得して本日は終了と致します。
暫く撮影に使ってみて気に入らなければ、
再度分解清掃するかもしれません。
本日は御訪問いただき、
最後まで御覧下さり、
ありがとうございました。