私は約30年間
コントラバスを弾いております
愛機は ORIENTE HO-38
ボデーはオール単板
京都で造られている国産の楽器です
製造は1994年1月
この数か月後に
私の楽器となりました
裏板には約100cmに渡る亀裂が…
実はこれ購入して間もない頃
スタジオ練習後の打ち上げで
泥酔した帰り道にて
数回ベースを倒して落っことして
大破させてしまったもの
製造元で修理することになり
痛い出費となりました
私の闇歴史の一つ
確か修理代5~6万円だった記憶が…
長年ロカビリーのバンドを続けていたのですが
最近は一人でJAZZを弾いていることが多く
以前よりも楽器の生音に拘るようになりました
幸いなことに30年もこの楽器を弾くことができ
楽器自体の音色や鳴りは悪くないです
ただ糸巻やエンドピンは
当時よりも造りの良い部品が
市場に出回るようになり
各部のグレードアップもしたくなりました
そうなると10万円前後の改造費が必要になります
何より以前から気になっている楽器があったので
或いは買い換えても良い時期なのではと
日増し考えるようになりました
ところがです…!
比較と下取りをするために
このコントラバスを楽器屋に持ち込むと
前述の裏板修理履歴が致命的であると判断され
査定は0円どころか引取り対象にすらならず
お持ち帰りとなってしまいました…
( ;∀;)🐸💸💸💸
その結果…!
コントラバスを2台持つことになりました(笑)
妻からは…
『買い換えるって言ったじゃない!』
とキツイ苦言をいただき
現在は異次元の断捨離を決行する日々でございます…
GLIGA GemsⅡ Violinshape
グリガーはルーマニアの弦楽器メーカーで
1990年代中頃に私が指導を受けていた
コントラバスの先生からも推奨されており
同氏からルーマニアは
豊富な木材資源に恵まれ
人件費も安いことから…
30万円程度の価格帯であっても
日本やドイツ製の
100万円クラスの楽器に匹敵する
素晴らしい楽器を造れるのだと
教えられたのを思い出します
名前の通りヴァイオリンのような外観デザイン
なんだかダックスフンドの顔に似ていて
可愛いですね
(*'ω'*)~💕🐕
外観的な特徴として
裏板がフラットバックであること
グリガーのヴァイオリンシェイプは
ややボデーが大きいと聞いていましたが
確かに今まで弾いていたコントラバスより
幅も高さも大きさを感じますね
同じコントラバスでありながら
全く別の楽器を弾いている気分になります
2002年製ですから
製造から約20年経過しています
コントラバスのような木の楽器は
年月の経過と共に部材が乾燥して
音色や鳴りが良くなります
現状は長い眠りから覚めつつある感じでしょうか
これから弾き込んで変化していくのが楽しみです
一時は手放そうかと考えた ORIENTE HO-38
楽器屋には無価値と評価されてしまいました
改めてグリガーと弾き比べてみると
こちらのほうが音色と鳴りでは優れています
長年オリエンテの製造に携わった技術者の方が
現在運営されている修理工房があるそうで
予算が出来たら改造と調整を依頼するつもりです
せっかく30年共に過ごしたのですから
ぜひとも完成した姿を観てみたいものです
御訪問の皆様
今日も一日お疲れ様でした
佳い週末をお過ごし下さい🎵